黒蝶真珠とは、黒蝶貝から採れる真珠。
この黒色は天然の色で、グレーや赤や緑やなど色が豊富でバラエティに富んでおり黒色一色ではありません。
黒蝶真珠の魅力はその大きさと個性的で神秘的な色にあります。
真珠の色は真珠層をつなぐタンパク質に含まれる色素が重なり合って生まれます。
黒蝶真珠のタンパク質には赤・黄・緑の3つの色素が含まれており、これらが重なり合って黒・グリーン・グレー・ブラウン等といった色調になるのです。
厳密にいえば一つとして同じ色は無く、多彩な色と輝きを持つ個性的な真珠なのです。
あこや真珠と比べると、大きな珠揃いの黒蝶真珠。
10~20cmほどの大きさの黒蝶貝から生まれる黒蝶真珠は、一般的には9~11mmが主流と言われていますが、大きいものだと18mm位までのものもあります。
サイズが大きくなるほど貴重なため、価格も比例します。
意外にも黒蝶真珠には黒の色素はないんです。
赤・青・黄系の色素が混ざり合い、黒系、緑系、グレー系、赤系等、深みのある神秘的な輝きが醸し出されています。
深い緑に赤みがかった「ピーコックグリーン」と呼ばれる色目に人気があり、美しい色として評価されています。
「ピーコックグリーン」は最上級品として人気が高い反面、お悔みの席では落ち着きのある「ブラック系」を選ばれる方が多いです。
●ラウンド系(真円)
外形の周囲が全て真珠層に包まれて形成される球形真珠。
フォーマルな印象があるため、改まった席にお勧め。
●バロック系
変形度合いの強い真珠のこと。
真珠層の厚さ、形の面白さから、細工品にも多く利用されています。
●セミラウンド系
真円真珠でやや変形した真珠のこと。
ラウンド系に比べ、お求めやすい価格が魅力的。
「輝り(テリ)」は、真珠の光沢や輝きのことです。「照り」とも表される事もあります。強い光沢感のある強い輝きを放つものから、ぼんやりとした光沢の物まで幅広くあります。輝りは真珠の厚さの「巻き」と大きく関係し、巻の厚みのある真珠の方が、より輝りは良くなります。
ですが「巻き」の厚い全ての真珠が「輝り」が良いというわけではありません。真珠の表面の滑らかさや、真珠層の厚さの均一性で大きく変わります。
真珠の内面からの反射光が美しいものが理想的で、輝りの良い真珠は映りこむものがシャープに見えます。
真珠は海産物であるため、キズはつきものですが、当然キズが少ない方が当然価値は高くなります。
キズは「えくぼ」と呼ばれるごく僅かな1点キズから、突起のキズやシミキズ等幅広くあります。
キズの数や大きさ、種類、位置によって真珠の価値は大きく左右され、キズの少ないものが上質とされています。
慶事でも弔事でもどちらの式典にも対応が可能な宝石、真珠ネックレス。真珠は大人の女性のたしなみのひとつ。
きちんとマナーを知った上で身に着けることで、ワンランク上のフォーマルスタイルを叶えます。